コロラドから入るロッキーの山並み
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コロラドを訪ねて

エルク・夏雲 

                            エルクの群れ(ロッキーマウンテン ナショナルパーク)

コロラドから入るロッキーの山並み

2008/8/19~26 

 

 

以下、只今調整中 !


 

 

 

 

 

 

               

デンバー空港①

1.州都・デンバー

2.ロッキーの麓の街・ボルダー

3.ロッキーマウンテン国立公園

 

 

 


 
 
 
1.州都・デンバー

  夕方の成田→バンクーバー(乗り換え)デンバー空港(コロラド州)へと飛んで、着いたのはまたもや 夕方という不思議、日付も変わらず(たぶん)。デンバー市街からはずっと北東に外れた砂漠の真ん中の 巨大なハブ空港に降り立つ。

デンバーから近いボルダー市に娘が住んでいて、その日から数日間滞在した。その間にデンバーやボルダーの市内観光も楽しんだ。

どちらにも、緑豊かな旧市街地とゆったりした公園があった。(新宿御苑や上野公園のようにせせこましくなくて、井の頭公園に近い感じ)

植物園(新宿御苑よりやや小さい感じがする) にもデンバー空港②行ってみた。ハイウエーが砂漠を貫きながら、町には日本より緑があふれている。ホテルを使わず、娘がする案内&通訳も付いていたので、ゆったり気分で滞在できた。


デンバー旧市街の古い家

 

右はデンバー旧市街の古い家   (建ててから100年以上になるらしい) 

土地が乾燥しているためか、この辺りのどの家も半地下の部屋を持っていて、見かけよりずっと建坪がある。デザインがシックで、大きく育った街路樹と芝生によく合う。塀を巡らしてなく、外に向かって開放的である。

ここでは「うちに入って見ていったらどうですか、お茶も入れますから」と、この隣家の奥さんが表までわざわざ誘いに出てきてくれた。



 

 

 

 

 

 

          



の家は屋根がヒワダブキ(日本の古都の庵や茶室みたいに)なのである。ようく観察すると意図的にヒワダの厚みが不均一で、表面が波打っている。イングランドの中世チューダー朝(16,7世紀)ふうの豪邸なのであった。屋敷森におさまり、なおかつ街路に面しては低いフェンスがあるのみだった。

 

 

  

 

 

      デンバーは砂漠の真ん中にある合衆国中西部の 大都市だが、大きな森と芝生の整った公園にはボートを楽しめる池もあって、くつろぎの時間に興趣を添えてくれた。

 

 

市中の公園

 

 

 

 

デンバー市中の大きな公園

 

 

 

 



  2.ロッキーの麓の街・ボルダー 

 

 

 

 

 

 






 

  

     写真3枚; 市の中心部

  ロッキー山脈の東山麓にある小都市。

  近年はスポーツの高所順化トレーニングの名所になり、

  日本の有名選手もたまに見かけるとのこと。

  州立大学もここにある。

  高所にあるので「天国に一番近い町」なんて言うらしい。

   

 

 

   

 

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  次は同市郊外;写真6枚

1 勤労者向け新築住宅街。

 背景が市名の由来であるボルダー(=岩山)。

 

 2 落ち着きがあり治安も良好で、退職者にも好まれる。 

 

 

 

 

 

 

 




3 真夜中に警笛を鳴らしながら、長い長い貨物列車が通過する。

  大陸横断鉄道(ユニオンパシフィック)支線が通っている。  

   


 4 ハイウエーの脇の草地に棲むプレーリードッグ。平地に巣穴を掘って暮らすリスの仲間。

 

 

 

 5 ロッキーから湧く水を灌漑して牧場が拓かれている。

   ここでもプレーリードッグは牛の顔を見ながら暮らし     ていた。子犬のようにキャンキャンと鳴く。

   散歩やジョギングを楽しむ人たちとよく出会い、みんな「ヤー」とか「ハイ!」と親しげに声を交わす。

  

 


 6 ボルダー市東のロッキー山脈山麓の丘から見下ろす市中。森の中の町、というのが実感できた。

 

 

 

 

 

 

 


 


3.ロッキーマウンテン国立公園 

 ボルダー市郊外の丘から望むロッキーの山並み。中空に昼の「コロラドの」あり。



 

 カルフォルニアからの距離はざっと1200kmあるが北米大陸西側ではまずここいらの南北海岸線が海底隆起し、連続的に西に陸地が出来ていった。その一番東側(一番古いということになる)の山並みである。

 このカメラを構えた丘でも、破砕された無数の大理石(朱・茶・灰・白など各色あり)を路傍に採取できる。

 

 




 

 翌日この山並みの向こう側に北(右手方向)から回り込んで入った。日本の上高地のような山岳観光基地(エステスパーク)があった。みやげ物屋街は賑やかで、むしろ清里や軽井沢に似た雰囲気だった。
 

                   

 

 

 

 

 

    ここ、ロッキーマウンテン国立公園では標高4000m前後の山並みが続く。コロラド高原(約1500m)からの高度差では2500m超と、後立山連峰や南アルプスと違わないが、山群の厚みが大きく 、空気が薄い。

 

 

  





 小動物がなつき人に近づいてくるが「餌を 与えるな」の注意看板あり。
                                               あ!、あげているぞ(中)。 寒がりなチワワ(右)

 

 

 

 

 

 

 

 日本の高山植物の近縁種と思われるものも2,3見かけたが、8月下旬、山はもう秋で、花の時期は過ぎてしまっていた。

 これはトウヤクリンドウの仲間のようだ。全体に細毛(うぶげ)でびっしり覆われているので、こちらのほうが寒冷になじんでいるのでは。

 

 

 



 高く見える山は、ロングスピーク(Longs Peak 4346m)で、この公園の北半分における最高峰。公園に北から入ったとき最初に目にとまる。公園の南入り口側には、ほんの53m高いエルバート山もある。
 
      Longs Peak
 
  
 これら二山にわずかに及ばない4000m超の山々が押し合いへしあい、孤高の山というのがない。浸食がほどよくて 氷蝕の圏谷(カール)と川のV字谷が組み合わさり、なんとなく北アルプスと山のイメージが重なる。
 黒部源流の雲の平を類想させるテーブル状の地形も注目された。モレーン(氷河堆)にたまっているらしい池も見える。南岳(北ア)直下の氷河公園天狗池よりはかなり大きい。
 
      
 

                  

 エルクという鹿の群れに出会った。誰もが車を止め、しばしみとれた。そのうち群れが二手に分かれ、一方は残り、他方は谷に降りていったが、たちまち深い谷に消えた。このページ最初の写真もこのときのもの。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

○ 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

車がこの山岳公園内を南北に通過できる。 入山料(通行料)はとる。この道路がいたく景観を損ね、環境もこわし、残念なことだが、自分もおかげを受けた側の一人。

       2008年8月           

コロラドを訪ねて 終わり  

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