奥大日岳 2011.9.28~30
真っ青な空、眼前に迫る剱岳、少し遠くに薬師岳、彼方には槍ヶ岳・穂高連山
この山の向こうの景色はどうなんだ?
というわけで立山・黒部アルペンルートを初体験!
ボクは大町側とダムの間・その逆の富山・室堂それぞれ何度か利用してきたが、
通しで通過したことが無いのであった。
結果は以下のようなコースタイムとなった。
山なので(宿2泊と往路の長野新幹線のみを予約)天気と相談しながら行動することにした。
メインの奥大日岳ハイキングが上首尾にいくように願いながらの出発であったが、
出発前日の天気予報では後半に傘マークが出てしまっていた。
第1日目 上野6:30~8:05長野8:30~10:15扇沢10:30~(大観峰)~11:15室堂(昼食・更衣)13:15~2:40一ノ越(濃霧、下山)~(ミクリヶ池付近ライチョウなど観察)~4:30雷鳥荘(泊・外国人多し)
第2日目 起床6:00~朝食等~出発8:00~8:50新室堂乗越9:00~11:00奥大日岳(軽昼食)12:00~(奥大日最高点立ち寄り)~14:30雷鳥沢(休憩)14:40~15:10室堂(自然保護センター見学)15:55~16:15天望立山荘(荷物を置いてカルデラ展望台往復)(泊・団体あり)
第3日目 起床6:30~朝食等~出発8:00 ~弥陀ヶ原散策~9:10宿荷物受け取り・コーヒー・バス9:35~10:15電鉄立山駅(昼食)11:05~11:20称名の滝バス停~徒歩15分で称名の瀧12:55バス~13:10立山13:29~14:26富山14:50~17:00越後湯沢17:04~18:14上野
1 日 目
黒四ダム堰堤にて
堰堤真下を覗くと放水の霧の上に虹がかかっていたが、ここは素通り。対岸のゲーブルに向かった。終点の室堂まで、乗り物で2台目を待つようなことは全くなかった。
この堰堤下に降りて、ふたりで「下の廊下」をトロッコの欅平まで下ったのもちょうど同じ頃、あれから10年程が過ぎた。
大観峰展望台にて
黒四ダムの向こう側にくっきりと目に止まる山は針ノ木岳2821m。
これも、ふたりで扇沢から爺ヶ岳2670mに登り、逆時計回りに来て、この山の右鞍部の「針ノ木小屋」に泊まったことがあった。
他でも2回、どれも昔の話で歳月の過ぎる早さに改めて驚く。
室堂に出る。
天気は申し分なし、立山の雄山まで行ってみよう!
正面の山の右角が雄山3003m
まずは中間点の峠(一ノ越)まで。
ところが、、、である。
祓堂跡 どんどんガスが湧いてきて景色消滅。
一ノ越山荘前
この峠に到着直後、ほんの一瞬、向こう側右手に 赤牛岳~水晶岳が見えた。
が、それもすぐに隠れてしまった。あとは霧の中からふわりふわりと、雄山から下ってくる登山者が断続的に現れるだけ。
ボクラはピークハントが目的ではないので引き返すことにした。でも少々残念ではあった。
ライチョウ
予約しておいた宿(雷鳥荘)に向かう途中、みくりが池付近の濃い霧の中からライチョウが現れた。ちょこちょこと忙しなく歩き回り、その姿が、十人を超える観光客がめいめいに持つカメラに収まった。
2 日 目
起床すると快晴であった。
今日の荷物は雨具、昼食代用の食料、湯沸かし道具、水(真水・ウーロン茶・ポカリ・レモン味)各自2㍑、オレンジなどサブザックに詰めた。
今日は正面の立山ではなく、左手やや後方の奥大日岳を目指す。
昨日、酸欠で体がパニックを起こしてしまっていたつれあいが、今日は体が慣れてくれていることを胸中祈る。彼女の体力ではゆっくり歩いて丸1日仕事になるだろう。
(参考写真)
めったに引っ張り出すこともない古い山のアルバムに、スライドからA4にプリントした同じ山の写真が残っている。
撮影季節は2月余も早い1969年の7月25日前後なので、かなりの残雪があった。
上の写真とは撮影位置が多少ずれるが、立山地獄谷とその向こうが奥大日岳。
下辺にキスリング(懐かしい!)を背負う男性は既に初老のTさん。
彼にはこの山行の最後に黒部川に下った際に、東沢まで入り込んでイワナ釣りの手ほどきを受けた。
平(だいら)小屋に自炊2泊し、イワナはサラダオイルを敷いた鍋で焼いて食べた。
雷鳥沢キャンプ場は静寂であった。テントは数張り。
新室堂乗越へ向かう。朝日を浴びて暑いので上着を脱いだ。
朝の空気のうまいこと、、、。
旧室堂乗越付近から
左・剱岳早月尾根の向こうに独立して立つ猫又山・2378m
下・天狗平の向こうに薬師岳・2926m
奥大日岳山頂は長い。 奥が測量三角点2606m
山頂の池塘
奥大日岳の後編に進みます